山菜採りの基本

山菜採り初心者の基本マナー6選!知らなかったじゃすまされない

山菜採りの基本

50代から山菜採りを始める初心者の方は、知っておくべきことがたくさんあります。まずは山に入る前に山菜取りの基本的なマナーをしっかり頭に入れておきましょう。以下に山菜採りの基本的なマナーを6つ挙げてみました。

 

まずは山菜採りに行く場所を事前に調べましょう

まずは山菜採りに行く場所について事前に調査しましょう。

国有林や公園などで無許可でも採ることが可能な場所もありますが、一般的には森林窃盗罪や自然公園法によって禁止されていますので、許可なく勝手に山菜を採ると罰せられることもあります。

また私有地や立ち入り禁止区域には許可なく入らないようにしましょう。その他に植物採取が禁止されている場所もありますので、看板や案内を確認してください。

以上が山菜を取りに行く時に最低限必要なマナーというよりも遵守事項ですが、サイトで検索したり、行く予定の地域の自治体に電話して聞いたりと、実際調べるのは結構大変です。

そこである程度限定的にはなりますが、私の経験から田舎に実家がある方や親せき、知人がいる方は田舎の実家や親せき、知人に事前に山菜採りに行きたい旨を伝え、山菜が採れそうな場所があるかどうか、あるならそこの所有者に山菜を取ってもよいかどうかを確認してもらえるようにお願いしてみましょう。

山菜を取ってもよい場所があった場合、出来れば実家の方や親せき、知人に同行してもらえれば迷うこともないし、山で地元の方に会っても顔見知りなので安心できますし、山菜についてもいろいろと教えてもらうこともできます。その時はちょっとした手土産もお忘れなく。

山菜採りに行く前の調査や事前準備は楽しく安全に山菜採りをするためにも必要なことですし、トラブルを防ぐためのマナーの一つでもあります。

 

採りすぎないのが山菜採りのマナーです

山菜は自然からの栄養豊富でとても美味しい贈り物ですが、採りすぎによって数が減少したり、絶滅の危機に瀕したりする種類もあります。

私は岩手の沿岸部の片田舎に住んでいますが、私が田舎に戻ってきて数年とたたない頃から山菜採りをする人が増え始めて、道路脇のタラの芽の木は一度取られた後に、新しく生えてきたものをまた採られて枯れてしまう木が増えて、今ではかなり道路脇のタラの芽の木は数を減らしました。

またウドの場合は一ヵ所に複数生えていることが多いので、その場合は小さいものは採らない気遣いや、必ず1本は残すということを心がけましょう。その他に行者ニンニクやウルイ等の山菜も、私の地域でも以前はいっぱい採れたものが今ではなかなか取れなくなってきています。

山菜を見つけるとついいっぱい採りたい衝動に駆られますが、そこはぐっとこらえて来年、再来年のために残しておきましょうね。

 

山菜採りを続けたいなら乱暴な採り方をしてはいけません

数年位前から増えてきたことですが、地元の山に山菜採りに行ったときに、ナタで枝ごと切り落としてタラの芽を採ったり、もっと酷い場合は根元から力ずくで折ってタラの芽を取ったりした後に何度も出くわしました。こういう採り方をされると、その木は次の年からタラの芽を採ることができません。

こういう乱暴な採り方は地元の人は絶対にしません。

そのため地元の人たちはよそから来た人がやったに違いないと思ってしまいます。そう思われるとマナーを守って山菜採りをしている人たちまで疑いの目で見られ、結局立ち入り禁止の看板を立てられたり、最悪は警察に通報されたりということになりかねません。そんなことになれば知らなかったじゃすまされなくなってしまいます。

確かに大きくて太い木の先には美味しそうなタラの芽が生えていますが、そこはぐっとこらえて次を探しましょう。来年も再来年も採らせていただくように丁寧な採り方を心がけましょう。

 

山菜採りで人に会ったらあいさつをしましょう

山菜採りは地元の人々とのコミュニケーションを楽しむ機会でもあります。登山と同じで人に会ったらあいさつをするようにしましょう。

あいさつをすることで、そこから話が弾み、たまたまその人がその山の所有者だったりすると、「この山の山菜採っていいよ」と言ってくれたり、その地域の山菜の情報などを教えてもらうこともできます。

あいさつをすることでトラブルを防ぐこともできますし、そこから顔見知りになって他の人を紹介してもらったり、別の場所を教えてもらったりすることもあります。

あいさつはコミュニケーションをとる最も手軽な手段です。

 

人としてごみを持ち帰るのは最低限のマナーです

山菜採りは自然を汚さないことが基本です。ゴミは絶対に持ち帰るようにしましょう。またもしゴミが落ちていたら拾って帰るくらいの優しい気持ちで行きましょう。

因みにごみを捨てるということは「不法投棄罪」という違法行為にあたり、5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその併科に処せられます。

そんなことを知ってか知らずか、山や川にはどうしても一定数のごみを捨てていく輩がいます。もうここには二度と来ないからとでもお思うのでしょうか?でも地元の人間にしたら悲しいし悔しいです。私の大好きなきれいな自然を汚すなと言ってやりたい気持ちでいっぱいになります。

人としてごみを持ち帰るのは最低限のマナーです。あなたはそんなことをする人ではないと信じています。登山の言葉に「撮るのは写真だけ。残すのは足跡だけ」という言葉があります。私はいつもこの言葉を肝に銘じて山菜採りをしています・・・山菜を取ってるじゃないかというツッコミは無しでお願いします(笑)

 

50代でも怒られたら素直に謝ることが大切です

ツアーに参加すれば別ですが、個人で山菜採りをしていると、つい夢中になって気が付かないうちに他人所有の山に入ってしまうこともあります。私も山菜採りに行って気づかないうちに他人所有の土地に入ってしまって怒られたことがあります。

その時はこちらが悪いので素直に謝りましょう。そうすれば大概は許してくれますし、そうすることで「次からは断らなくても勝手に入って山菜を採っていいよ」と言っていただいたことが何度かあります。

人って年を重ねていくと、なかなか素直に謝ることができなくなっていくものですが、50代であっても60代であっても、こちらが悪いのですから怒られたら素直に謝りましょう。

 

まとめ

以上、山菜採り初心者が楽しく安全に山菜採りを始めるためのマナーについて、基本的なポイントを挙げてみました。

私が25年間山菜採りをしてきて一番大切だと思うこと・・・それはマナーを尊重することだと思います。

山菜採りは四季の・・・特に春の自然を満喫できる素敵な趣味ですし、自然と触れ合うことができるとても楽しいレジャーですが、マナーを知らなかったり守らなかったりすることで、自分や他人、自然に迷惑をかけてしまうこともあります。

上記に挙げたマナーは、言われなくてもわかるような基本的なことです。改めてマナーだといわれなくても常識的なことです。しかしこれらのマナーを守らないことで、場合によっては地元の人といざこざになり二度とその地域に来れなくなることもあります。最悪の場合、警察沙汰になりかねません。そうなったら知らなかったじゃすまされません。

50代から山菜採りを始められるあなたは、どうかこれらのマナーを守って自然と自分の命を守りながら、山菜採りを思いっきり楽しんでください。

 

 

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